みなさまこんにちは🌸細川佳世です。
私はずっと「明日」という言葉を耳にするたびに、居心地の悪さ、違和感を感じていました。
私の中に「明日」という言葉が無かったのです。明日、自分がまだ生きているなんて、思えなかったのです。
今の今、苦しくてたまらない
今の今、楽にしてほしい
少しずつなんて無理
今の瞬間、死んでしまいそう
一瞬一瞬が、それしかありませんでした。
そんな私でも、命を絶たずに生きてこれたのは・・・
私の助かりを信じ、祈り続け、神様のご愛情を取り次いでくださる先生がいたからでした。
「今日も生きていてくれてありがとう」と、先生は毎日私に伝え続けてくださいました。
私はいつしか先生のようになりたいと思っていました。自分みたいに苦しんでいる人に、寄り添い助けたいという想いが湧き上がってきたのです。
今にも自殺しそうな私が、先生のようになりたいって・・・こんなこと誰もが笑うだろうと思っていました。だから心の中に隠していました。ちゃんと神様に願ったこともありませんでした。
いつしか、自分の気持ちを隠しているのがしんどくなってきて、神様と先生の前でだけは自分を偽りたくないと思い、勇気を出してノートに自分の思いを綴りました。何度も何度も書き直しました。
そしてそのノートをお結界に持っていき、先生に両手で差し出しました。
「私は先生のような教師になりたいです。先生、私を教師として育ててください」
無理だと笑われるんじゃないだろうか・・・
何も言ってくれないんじゃないだろうか・・・
まずは自分が助かることだと言われ、ノートを返されるんじゃないだろうか・・・
怖くて怖くて、冷や汗が流れ落ちていました。
神様と先生に、もしこの気持ちを否定されたら、恥ずかしくてもう生きていけないと思っていました。
それからしばらくしてお結界からノートが返ってきました。私は急いでその場でノートを開くと、そこには筆で、ノートいっぱいに、先生の字で、とてもとても大きな字で、こう書かれてあったのです。
「願いは届いておる」
私は涙がボロボロこぼれ落ちていました。
誰もが無理だと笑うかもしれないのに・・・神様と先生はちゃんと受け止めてくださった(;_;)
私はそれだけで、心が満たされていきました。
○
それから10年の月日が流れ、私の心にも神様のあったかな灯がともり、心から救われていきました。
そして、願い通り金光教教師にお取り立てをいただきました。あの時、神様と先生が私の気持ちを受け止めてくださったから、私は諦めずに願い続けてこれたのです。
「今の今、苦しくてたまらないんです!」
「今の今、楽にしてください!」
「少しずつなんて無理です!」
「今の瞬間、死んでしまいそうなんです!」
氏子はみな、今の今、命懸け。
今の今、頑張って生きている。
今日を必死で生きている。
痛いほどに私に伝わってきます。
それでも私は、今日も生きていてくれてることを、ありがたく、嬉しく思うのです。
「今日も生きていてくれてありがとう」と、私の気持ちを伝えさせていただくと、氏子は絶望の中でも未来の話を聴かせてくださいます。
「佳世先生、もし助かったら、家族がほしいです」
「佳世先生、もし自分に未来があるなら、生まれ変わって幸せになりたいです」
私はあの日「先生のような教師になりたい」とノートに綴った気持ちを、神様と先生が受け止めてくださった時のように、大切に大切に受け止め、抱かせていただきたいと思っています。
そして、先生がずっと私の助かりを信じ、祈り続けてくださったように、神様に祈り続けさせていただきます。
どうかどうか、心の中に、神様のあったかな灯がともりますようにと。
神様、金光大神様、ありがとうございました。
金光教平戸教会 細川佳世
引き続き執筆させていただく励みになります
YouTubeでも配信させていただいております。少し内容が違います。
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