みなさまこんにちは🌸細川佳世です。
昨日は平戸教会で吉備舞(きびまい)の指導をさせていただきました。吉備舞とは、神様にお供えさせていただく奉納舞(ほうのうまい)のことを言います。
私は、こうして吉備舞の指導をさせて頂く時、いつも心に浮かんでくるお取次がございます。それは今から10年以上も前のことですが今でも鮮明に覚えております。その日、私の信心の師匠である先生が、このようにお取次くださいました。
“佳世さん、あなたには、吉備舞があるでしょう”
◯
当時の私は、毎日、何度も、何度も、過食嘔吐を繰り返していました。吐くたびに心臓と肺が激しく痛み、目眩で倒れ、歩くこともままならず、いつ死んでしまってもおかしくないようなボロボロの体でした。
その日私は、実家の教会に帰省していました。深夜に過食嘔吐を繰り返した後、ヨタヨタとお広前に向かい、パジャマのまま仰向けになっていました。「もう私は、ここで死ぬんだ・・・」そう悟り涙が流れました。私の手には、携帯電話が握りしめられていました。
そして、私の信心の師匠である先生のお顔が浮かんでまいりました。もう死んでしまうけれど、先生にいつもお取次を頂いてきたこと、いつも祈っていただいてきたこと。ここまで助けていただてきたこと。その思い出の日々が、一つ一つ思い起こされてまいりました。そして、神様と先生に恩返しが出来なかったことを悔やむ気持ちでいっぱいになりました。感謝の気持ちを「形にできないこと」がとても心苦しくなり、耐えられなくなった私は、手に握りしめていた携帯電話を開いて、その気持ちを先生にお届けさせていただきました。
「先生、私はこれまで、神様へのお供えも思うようにできませんでした。貯金も無いし、仕事もしていないし、過食嘔吐の食費もかかるし、お小遣いの中からほんの少ししか、お供えができませんでした。それが心苦しいです・・・ここまで助けていただてきたのに、ここまで話を聴いていただいてきたのに、神様と先生に感謝の気持ちを現すことが出来ませんでした。心苦しく悔しいです・・・」
すると先生は、このようにお返事をくださいました。
“佳世さん、あなたには、吉備舞があるでしょう”
私は、幼い頃から大学生まで吉備舞の奉納を続けさせていただいておりました。ですからその時、目の前が開けた思いがしたのです。「もう死ぬんだと・・・」悟っていた体が、急に動き出しました。お広前の畳を這うように、吉備舞の着物が置いてある部屋へ向かっていました。そしてパジャマから、着物と袴に着替え、舞扇を手にとりました。私は、またお広前に向かい御神前へ上がらせていただきました。そして、吉備舞を舞わせていただきました。舞の音楽(お箏や笛)もなく、静まりかえった深夜のお広前で、精一杯舞わせていただきました。
私は今、死んでない、生きている、舞っている、私の手の動きに合わせて舞扇が動いている・・・その事が不思議で、「私は助かるのかもしれない」と感じました。その時の「助かるのかもしれない」という一筋の光は、ずっと真っ暗闇だった私にとってとても大きなものでした。
その後、先生に御礼のお届けをメールでさせていただきました。
”結構でした(^^)あなたには、吉備舞があります。神様が御礼のお供えとして受け取ってくださいます”
そのようにお返事を頂いた私は、それから毎日、神様に吉備舞をお供えさせていただくようになりました。吉備舞を通して、神様へ御礼の気持ちを現わせることが嬉しかったのです。もちろんその後も過食嘔吐は続き、体も心もしんどいのは変わらないけれど、私の魂が喜んでいたのです。
「辛い気持ち」や、「しんどい気持ち」を抱える苦しみと同じように、「嬉しい気持ち」や「感謝の気持ち」を抱えるのはとても苦しかったのです。こうして、全身全霊で現したかったのです。
私の魂は救われていきました。
◯
それから10年の月日が流れ、神様に助けられた私は今、吉備舞を通して神様と繋がる喜びを、幼い子達に伝えさせていただいております。
舞人は、お稽古を始める前と後に、必ずお結界に進まれます。そして「神様に喜んでいただけるように、一生懸命お稽古させてください」と、神様にお願いのお届けをされます。きっと、舞人の魂も、「私には吉備舞がある」と感じていらっしゃるのだろうと思わされます。
「どうか、舞人の御礼の気持ちが神様に届きますように」とご祈念させていただきながら、お稽古の時間を過ごさせていただきました。そして、この吉備舞の指導の時間もまた、私の御礼の気持ちとして神様が受け取ってくださっていると感じ、とても嬉しくありがたい時間を過ごさせて頂きました。
神様、金光大神様、ありがとうございました。
金光教平戸教会 細川佳世
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いつもありがとうございます。
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井上先生、この度は黒崎教会におかれます100年の記念大祭に、吉備舞の奉納をおゆるしくださり真にありがとうございます。この吉備舞奉納が舞人にとって、神様への真のお供えになりますよう願わせていただきながらお稽古に励ませていただいております。至らず行き届かないことばかりではございますが、お祈り添えいただけますよう何卒よろしくお願い申し上げます。細川佳世
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金光教平戸教会 佳世先生、とんでもない本当にありがとうございます。御礼しかありません❗どうぞこの事柄が御事柄に神様に真に喜んで頂ける御事柄に成らせて頂けますよう、どうぞ宜しくお願い申し上げます。
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井上 憲親 井上先生、勿体無いお言葉を賜り誠に畏れ入ります。御礼申し上げます。今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。細川佳世
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そんなに苦しい中でも、神様に受け取ってお礼の形があったのですね。やっぱりお取次ぎをいただかせて頂くことはありがたいですねぇ。お蔭をいただける最短の道なんですねぇ。
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松崎さんこんにちは(^-^)「おかげをいただける最短の道」・・・松崎さんのおっしゃる通りですね✨
苦しみも悲しみも、喜びも感謝の気持ちも、全て包み隠さず神様と先生にさらけ出していくことが、私の助かりの最短の道のりでした✨いつも温かいメッセージをありがとうございます。細川佳世
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佳世先生 こんにちは
素敵な舞のお写真ありがとうございます
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香さんこんにちは★いつも香さんのご体調のこと、神様にご祈念させていただいております(#^.^#)細川佳世
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