たましいの親をいただく喜び【コメント2】

みなさまこんにちは🌸細川佳世です。  
私は、このお道の信心をさせていただいて、本当にたくさんのおかげをいただいてきました。     
しかしそれ以上に、何よりおかげ頂いたなあと思うことがあるんです。
      
何よりも嬉しかったこと。
何よりも喜びであったこと。
    
それは、「たましいの親」をいただいたことです。
    
       
   
    
私が好きな直信の先生が、このように残されておられます。
直信とは、金光教祖から直接教えをいただかれた先生のことです。
それは、大阪の近藤藤守先生というお方です。
   
     
近藤藤守先生ご夫妻は、多い月には二度三度と金光様の元を訪れたそうです。当時、大阪から金光町までお参りするのにどのくらい時間がかかったか正確には分かりませんが、二晩、三晩、もしくは、天候によってはそれどころではなかったかもしれません。
往復だとすごい時間と手間暇がかかりますよね。
       
金光様は、遠くから費用をかけてたびたび参ってこられる近藤藤守先生ご夫妻のことを心から心配して、こうおっしゃったそうです。
               
「天地金乃神様はどこにでもおられるんじゃから、遠くから膨大な費用をかけて、たびたび参ってこなくてもええんじゃ。家からお願いされたらええ」
           
しかしその後も近藤藤守先生ご夫妻は、足しげく参拝されたそうです。
            
ある日、今度は、金光様の奥様が、近藤藤守先生ご夫妻にこのようにおっしゃったそうです。
      
「近藤さん、金光様が仰せのように、毎月毎月、遠方を、費用をかけて参って来くるのは大変でしょうに。金光様が仰せのように、家からお願いされなされ」
   
すると、近藤藤守先生ご夫妻はこうおっしゃったそうです。
       
「私たちには、親がいないんです。ですから、金光様とあなた様を両親と思って、親さまの顔を見ることを、親さまにお会いすることを夫婦の楽しみにしているんです。ですからどうかお許しくだされ。ほかの人はどうであっても、われわれ夫婦だけはどうかお許しくだされ」
        
とおっしゃったというのです。
     
すると金光様の奥様は、とても親切に「そうですかあ。それなら仕方ないですねえ。遠方からは大変でしょうから、できるだけ道中の費用は倹約してお参りされてくださいね」と優しくお声をかけてくださったそうです。
      
その時、近藤藤守先生ご夫妻は、実に嬉しく、泣いて喜んだと残されておられます。
             
そしてその後、近藤藤守先生ご夫妻が、金光様のお広前へ参拝して、金光様にお目にかかりお取次を願ったところ、金光様からこのようにお言葉をいただいたそうです。
        
「どこから拝んでもおかげは授けてやれるが、金光大神はこの大谷に一人しかいないのじゃから、あなた方が参ってくれば金光大神は嬉しいんじゃ」
         
そして、近藤藤守先生ご夫妻は、大阪で多くの氏子の親となられ、この金光大神様のご愛情を広く伝えていかれたそうです。
     
   
   
        
私はこの近藤藤守先生の伝えが大好きなんです。
          
なぜなら、多くの人々が、親を求めて足しげく金光様のお広前に参拝されていた情景が目に浮かんでくるからです。
そして、「親をいただいていること」そのものに、泣いて喜ばれる人々の顔が目に浮かんでくるからです。
      
きっと、嬉しかっただろうなあ…
 
本当に、温かかっただろうなあ…
 
不治の病に苦しみ、不幸から助かりたい、早くおかげをいただきたい、と一生懸命に金光様のお広前に参拝されていた方もきっと、
「どんな自分であっても、いつも大きな愛情で包みこんでくださる尊い親をいただいた」というおかげに気づき、安心した時、きっと幸せの道が開かれていったことを思います。
   
   
    
 
私は、このお道の信心をさせていただいて、本当にたくさんのおかげをいただいてきました。
しかしそれ以上に、何よりおかげ頂いたなあと思うことがあるんです。
何よりも嬉しかったこと。
何よりも喜びであったこと。
   
それは、「たましいの親」をいただいたことです。
        
それは、生きづらさを抱え、居場所がなかった私にとって、どれほどのおかげであるのか、どれほど恵まれているかと、最近しみじみ思わされるのであります。 
  
     
そして、私自身も「たましいの親」になれるよう神様に祈っております。
「どうか神様、この氏子のたましいの親にならせてください」
そう祈りながら、祈りながら、日々目の前の愛しい氏子のお取次をさせていただいております。
    
金光教平戸教会 細川佳世

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