親や家族は「血のつながり」が全てではない【コメント2】

みなさまこんにちは🌸細川佳世です。

私は、幼い頃から無意識のうちにたくさんの感情に蓋をしながら生きてきました。姉弟喧嘩、身内の死、いじめ、仲間はずれ、性的暴力、そういった辛く悲しい体験をしたとき、私は一刻も早く忘れ、乗り越えようと、感情に蓋をしたのです。
     
なぜそうしたのかというと、感情を出せる場所がなかったのです。家の中ではいつも「私さえ我慢すればうまくいく」と思っていたので、感情を表に出すことはありませんでした。
     
そんな私のことを、両親はいつも「いい子」だと褒めてくれました。私はそうやって褒められることが幼心にとても嬉しかったのです。
     
ところが思春期を迎え、突然心の病になり、食べて、吐くという過食嘔吐を繰り返すようになりました。両親は頭を抱えてこう言いました。
「なんの問題もなかった子が、順調だった子が、なぜこんなことに・・・」
    
それを聞いた私は、両親にとって私はもう「いい子」ではなくなったのだと、絶望にも似た悲しみを感じたことを覚えています。
   
    

    
    
それから私は金光教のお取次をいただくようになり、先生に出会いました。しかしその頃の私は、自分の難儀には気付いていませんでした。
    
私は難儀なんかじゃない!
過食嘔吐さえ治してくれたらそれでいい!
この過食嘔吐という病気さえ治ったら、私はまたあの頃の明るかった自分、自信があった頃の自分に戻れる!
    
しかし私は、お取次をいただいていく中で、自分の難儀に気づいていくのです。
    
    
私は、
自分でも気付かないところで、自分を否定しながら生きていたのです。
    
私はダメな人間
誰からも理解されない
誰も聴いてくれない
私は生きている価値がない
誰も信じられない
    
心の奥底でそう思って生きていたのです。
こんな生き方では、たましいが苦しくなって心の病になってしまってもおかしくありません。
つまり、過食嘔吐という難儀を抱えていた、と言うよりかは、難儀な生き方をしていたから、過食嘔吐となって、たましいがSOSを発信していたと言えるのです。
   
    

   
    
そんな自分の難儀な生き方に気づいてからは、私はこう思うようになりました。
    
変わりたい!
人を信じたい!
本当の愛情を掴みたい!
    
その願いは神様に届き、お取次の中で心の蓋を開けていただき、自分の奥底に閉じ込められてきた感情を少しずつ出していただけるようになりました。
感情を抑え込んできた生き方では、ただ蓋をしているだけで、何一つ解決できていなかったのです。
悲しみ 怒り 妬み 寂しさ 虚しさ
    

それらを、先生に一つ一つ丁寧に受けとめていただきました。    
先生は、こんな私でも「いい子やなあ」と言ってくださいました。
「どんなあなたでも神様も先生も愛しいだけ」と言ってくださいました。
   
先生は血のつながりはないけれど、「たましいの親」になってくださったのです。誰も信じれなかった私が「この先生なら信じれる」と思えたのです。
     
そして、先生を、疑ったり、試したり、迷ったりを繰り返しながら、やっと「ありのままで愛されていいんだ!」と思えるようになったと同時に、過食嘔吐は治っていきました。
     
     
    
過去、誰も信じれず、ひとりぼっちで生きていた私は死に、そして生きながらに生まれ変わった今、神様と先生を信じ、甘え、すがり、愛されている自信とぬくもりの中で生きているのです。
     
そして「私さえ我慢すればうまくいく」という生き方から「頑張らない、甘えていい、すがっていい」という生き方に変わっていたのです。
      
私にとって「信心して助かる」というのは「生き方が根っこから変わる」ということでした。
    
    

   
    
私は、私を産み育ててくださった両親に、心から感謝をしています。なぜなら、両親なりの精一杯で私に愛情を注いでくださったからです。
しかし、親や家族は、血のつながりが全てではないと思っています。親や家族は、自分で選んでいけるものだとも思っています。
    
     
「血がつながっているから」という理由だけで、その血のつながりの”しがらみ”に、もがき苦しんでいる氏子は大勢いらっしゃいます。
だから私は、苦しんでいる氏子に、このお道のありがたさ、親神様のありがたさを伝えずにはいられないのです。
そしてお取次をさせていただきながら、神様に祈らずにはいられないのです。「どうか、この氏子のたましいの親にならせてください」と。
     
    
ここ、お広前にお参りされている氏子は、神様からお授けいただいた大切な我が子として、ここからも一緒にお育ていただきたいと願っております。
  
神様、金光大神様、ありがとうございました。 
               
(※写真は教会前の平戸港です。海に映った月の道がとても綺麗でした。どれも同じ場所を撮ったもので、左手に見えるのが桟橋です
     

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坂本小百合

おはようございます、かよ先生。
毎回の投稿で元気頂いてます。
ありがとうございます????
私も毎日、金光大神様、神様、先生、全てのことにありがとうございますと感謝しながら、入院生活してます。
まだまだ入院継続中ですが????

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細川 佳世

坂本さん(^^)毎回の投稿で元気をいただいてくださるなんて、先生はとてもありがたいです。感謝しながらの入院生活、なるほどお(^^)そのようにご祈念されておられるのですね。入院中のさみしさや辛さも神様に聴いてもらってくださいね。
坂本さんのことが心に浮かぶたび、神様に祈らせていただいております(*^^*)
細川佳世

(Comment via Facebook)

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