【事例03.】「複数の男性と関係をもってしまう」美樹さん(仮名) 21歳 女性 長崎県在住『神様の心で』

私が聴かせていただきます。

取次師(とりつぎし)の細川佳世です。神様からご覧になって、どうすれば助かるのか、幸せになれるのか、それを具体的にお話しさせていただきます。これをお取次(とりつぎ)と言います。

美樹さんはじめまして。佳世先生です。金光教の信心の先生をしております。今日は相談してくれてどうもありがとう。ほっとするホームページだなんて(#^.^#)とっても嬉しいです♫しかも佳世先生と同じ長崎に住んでおられるとのこと、思いがけない嬉しい出会いに感謝の思いでいっぱいです。

美樹さんは今、友達のことで悩んでいるのですね。彼女とは中学生の時から仲良くて、大学生になった今も変わらず仲良くて、月に2回は会う仲なんですね。ところが大学に入ってから彼女の様子がおかしくなり、複数の男性と関係を持つようになって、彼女の事が大好きな美樹さんとしては見ていてすごく心が痛むし、とても辛い・・・なんとか力になってあげたいけど、どうしてあげたらいいのか分からない。そういったことで悩んでおられるのですね。

友達のことで悩んだり、苦しんだりできることって、誰もが出来ることではないですから、素直に美樹さんは優しい子だなあ～(^^)て嬉しくなります。

さて、どうしてあげたらいいのかということですが、そうですね。まず佳世先生が思うことは、彼女はひとりぼっちで、とっても寂しい思いを抱えておられるということです。ここで言う「ひとりぼっち」っていうのは、家族がいるとか、友達がいるとか、彼氏がいるとか、そういう目に見える繋がりのことではなくって、「自分みたいな人間は誰からも愛されるはずがない」「自分は誰からも必要とされていない」「自分は価値のない人間」・・・そういう思いを心の奥底で感じておられるということ、つまり、誰とも心と心の繋がりがない状態のことを言います。

複数の男性と関係を持ってしまう人というのは、人それぞれ理由は違うけれど、共通しているのはこの「ひとりぼっち」というところで、とても寂しい思いを抱えておられると思っています。ただ、本人は気づいていないかもしれません。もしくは気づいていても声に出せないかもしれません。でも声なき声で、「ひとりぼっちで寂しいから、誰からこの寂しさを埋めて！」て叫んでおられるのですね。

友達の美樹さんとしては、なんで同じことを繰り返してしまうの？って思うかもしれませんね。でも、美樹さんが彼女を心配するあまり、なんとかやめさせようとしても、また、彼女自身もやめようって思っていても、なかなかやめることはできないんです。自分も人も傷つけることをしているし、良くないことをしてるっていうのは本人が一番よくわかっていることですしね。わかっていてもどうすることもできないんです。自分の心も体も、自分ではどうすることもできないことって、本当にたくさんあるんです。

彼女がなぜひとりぼっちになったのかというと、心の問題というのはほとんどが過去にあるのですが、生い立ちや、生まれ育った環境が大きく関わってくることなので、そう簡単に分かるものでもありません。今彼女は21歳なんですね。でもきっとずっと昔からひとりぼっちで、寂しくて、耐えきれなくなった今、その心の傷が目に見える形として現れてるのだと思っています。そして、この先もまだまだ苦しくなったり、死にたくなったりすることが必ずあると思っています。心の傷というのは、時間が解決してくれるものでもないし、人それぞれ癒され方も違うし、こうしたら治るっていうものでもないですから。

ですから、佳世先生が美樹さんにお願いしたいことは、彼女のそういう部分を否定したり、やめさせたりするんじゃなくて、そういうところも含めてこれからも変わらずに仲良くしてあげてほしいということです。つまり、彼女のことを受け入れてあげてほしいのです。彼女は「話すんじゃなかった、もういい」って言いながらも「こんな自分でも誰かに受け入れてもらいたい」って気持ちがすごくあるんです。だから、美樹さんがそうしてくれたら、すごく嬉しいと思うし、安心されると思うんです。自分の悩みを打ち明けた時、変わらずに仲良くしてくれる友達がいることは、彼女にとって驚きと共に、心の傷の癒しにつながっていくはずです。

とにかく、美樹さんが肩に力を入れて「助けてあげなくちゃ！」って思わなくていいんです。ただ、これまで通りに、月に何度かご飯したり、家に遊びにいったり、話を聴いてあげたりするだけで、彼女はすごく救われると思います。

＞本当は、死にたいなんて
＞言う子じゃないし、
＞そんなことしない
＞真面目な子で、とても明るい子

確かに、美樹さんから見たらそう見えるかもしれませんが、でも本当のところは違うんです。心の奥底では、寂しくて、悲しくて、ずっとひとりぼっちで、誰か助けてと泣き叫んでいるんです。けれどもそれを本人が気づいてなかったり、気づいていてもどう表現していいか分からなかったりするんです。はたから見たら明るい子かもしれませんね。

でも確実にSOSは発信しておられます。そのSOSが目に見える形として現れたのが、複数の男性と関係を持ってしまうということなんです。そういう彼女の心の闇は、外からは見えにくいと思いますが、ずっとずっと「誰か助けて」と叫んでる。だから、死にたいほどの思いと共に、自分のことを美樹さんに打ち明けたのでしょう。

彼女の本当の姿、つまり、「本当はひとりぼっちで寂しい」ってことを、美樹さんが知っててあげるだけでも、これまでの接し方と随分と違ってくるんじゃないかなあと思っています。目には見えない心の傷を美樹さんが意識してあげることで、これまでより優しく接することができるというか。それがまた、友達としての絆が強くなっていくことになるし、より深い関係を築けるようになると思っています。

誰もが、良い面も悪い面もあります。それはお互い様ですものね。それをお互いに許し、受け入れていける友達って、すごく貴重な存在じゃないですか(#^.^#)！そういう友達というのは、一朝一夕で出来るものではなくて、こうやって、一緒に悩んで、もがいて、苦しんで、時間をかけて築き上げていくものです。

もしそういった心と心の繋がりがある友達が、一生のうちに一人でもできるのなら、本当にすごいことだし、けして当たり前のことではありません。彼女とは中学生の時からずっと仲良くしてきたんですものね！これからも仲良くしていってほしいなあ。美樹さんが「大好き」って思える友達がいること、これもやっぱり当たり前のことじゃなくて、すごくすごくありがたいことです。大好きな友達と出会えた奇跡、そこに感謝の心を忘れずに過ごしていってほしいなあって思っています。

ですので美樹さんに大切にしてほしいことは、まず、彼女の心の傷を心にかけながらこれまで通りに接すること。そして、友達の存在に感謝しながら過ごすこと。そしたら、彼女にとっても、美樹さんにとっても、もっともっといいい関係が築けると思います。

ではでは、お話を聴かせてくれてありがとう。また何かあったら、佳世先生で良ければ聴かせてくださいね。少しでも美樹さんの力になれたら嬉しいです(^^)

美樹さん、おはようございます。佳世先生です(^^)

＞少しずつでも彼女の辛さを
＞知りたいし、
＞私の存在が癒しになったり、
＞支えになれたらいいな

とてもありがたいです。そう言ってくれて佳世先生としてはすっごく嬉しいです(#^.^#)こういう、大切な人のことを知りたい、癒したい、支えたいって気持ちを、「神様の心」って言います。人間はね、誰もが生まれた時から、この神様の心を頂いてるんです。大切な人を大切にしたいっていう心です。だから美樹さんが、神様の心を現してくれることが、佳世先生としてはすごく嬉しいです。

同じく、彼女の中にも、大切な人を大切にしたいって心、つまり、神様の心があるんです。彼女だって本当は、自分を傷つけたくないし、自分を大切にしたいんです。でも心の傷があってうまくそれが現れてこない・・・だから、こんな自分でも大切にしてくれるかもしれないと思った美樹さんに相談されたのですね。

そんな彼女の中の神様の心が、だんだんと現れてくれるように、そのためにも美樹さんがこれからも神様の心で彼女に接してあげて欲しいと思っています。

＞私も友達のこと、
＞祈ろうと思います。

はい(#^.^#)それが何より大切です。彼女の心の傷が少しでも癒されていくことを心から祈ってあげてください。祈ることは、信心してるとかしてないとかに関わらず、誰もが出来ることだし、何よりも心の傷の癒しになります。友達のことを祈ってあげることは、神様だってすごく褒めてくださるし、喜んでくださいますよ！

佳世先生も祈ります。彼女のことも、美樹さんのことも、ここからのお二人の幸せを、神様に祈らせていただきます。

☆.｡:･✶.｡:*･☆.｡:*☆.｡:*･✶.｡:*･*･☆.

美樹さんとはこの後、何度もメールのやり取りをさせていただきました。そして先日、友達と二人でに平戸教会に参拝されました。一人つずお取次をさせていただき、いろいろなことを聴かせてくださいました。また二人でお参りに来ますと言いながら、平戸名物の平戸ちゃんぽんを食べるんだ♫と仲良さそうに帰られました。ここからも続いてお二人の幸せを祈らせていただきます。