【事例06.】「離婚の危機。夫婦関係の悩み」裕太さん(仮名) 29歳 男性 山口県在住『夫婦それぞれが神様を杖に』

・複数の相談内容を組み合わせ、個人が特定出来ないようにしています。
・個人情報や相談内容を外部に洩らしたり、無断で記載する事は絶対にございません。

私が聴かせていただきます。

取次師(とりつぎし)の細川佳世です。神様からご覧になって、どうすれば助かるのか、幸せになれるのか、それを具体的にお話しさせていただきます。これをお取次(とりつぎ)と言います。

佳世先生

裕太さん(仮名)

佳世先生こんにちは。19歳の時に妻と結婚して今年結婚10年になります。子どもは3人います。妻との関係において悩み苦しんでいます。

妻とうまくいかない原因は僕にあって、夫婦喧嘩をした時にキレてしまって、大きな声を出してしまったり、最悪の時は物にあたってしまうんです。

それで妻が怒ってしまって、数日口を聞いてくれなくなります。知らない間に子どもを連れて実家に帰っている時もあります。

 

喧嘩は本当に些細なことから始まるのですが、毎回最後は僕がキレてしまうんです。実は今も喧嘩中で、妻はもう一週間以上子どもたちと実家に帰ったままで、連絡もしてくれません。

 

自分が原因だから毎回僕が謝るんですが、でも謝っても許してくれず、帰ってきてもずっと口を聞いてくれません。

僕も、今度こそはキレない、もう怒らない、と思っているのに、また同じことを繰り返してしまって・・・自己嫌悪になって、自分が嫌になって、自分を殴りたくなって、死にたくなるんです。

僕はどうしたらいいのでしょうか?このままでは離婚になりそうです。妻と子どもがいないと生きている意味もありません。どうしたらいいのか分からず相談させていただきました。

裕太さんはじめまして。悩み苦しんでいる時にひとりで抱えずご連絡くださったこと、とても嬉しいです。

今悩んでいることは夫婦関係が上手くいってないことで、その原因は、喧嘩した時に裕太さんがキレて大きな声を出したり、最悪の時は物にあたってしまうということなんですね。そうでしたかあ。そうなってしまうのはとても残念な事ですね。

 

裕太さん自身も、自分が悪いと思って謝って、今度こそはと思っているにもかかわらず、同じことを繰り返してしまって、自己嫌悪になって、自分が嫌になって、自分を殴りたくなって、死にたくなるんですね。

つまり、自分の中から湧き出てくるどうにもならない感情に、自分自身が振り回され、引きずりまわされ、悩み苦しんでおられるのでしょう。

そういう自分の中から湧き出てくるどうしようもない感情を、自分でコントロールしようと思ってもなかなか難しく、自分ひとりの力でどうこうできるものでもなかったりします。

 

今、裕太さんは悩み苦しんでおられるとのことですが、私たち人間には、悩み苦しむということが必要な時期があります。悩むこと自体は悪いことではありませんし、苦しいからといって早く解決することが必ずしも良い結果になるとも思えません。悩んで苦しんで、そして今、裕太さんが、自分自身に振り回されない、新しい自分に生まれ変わっていく、そんな大事な時期なんだと思っております。

 

もちろん、新しい自分に生まれ変わっていくことは簡単なことではありません。もしかしたら何年も何年も同じ悩みを抱えて生きていくことになるかもしれません。でもそうやって悩みながら生きていくこと、あーでもないこーでもないと試行錯誤しながら生きてくことは、とても大切なことだと思っています。なぜなら、悩むべき問題には、しっかりと向き合って悩まないと、より良い人間、よりよい人生にはなりませんから。

 

ただ、こういう問題って、ひとりで悩んでいてもなかなか道は見えてきません。中には何年も道が見えず、寂しくなって、苦しくなって、死にたくなって、自ら命を絶ってしまうことだってあるんです。

だから、そうならないために、今日こうして裕太さんは私の元に辿り着かれたのでしょう(^^)ここには何と言っても、神様がいらっしゃいます。私自身はただの弱い人間ですので、私にはなんの力もありませんが、神様に祈りながら進ませていただいたら必ず道は見えてきますよ。それだけは確信しております。

 

さて、どうしたらいいのでしょうか?ということですが、こういう悩みはけしては他人が答えを出してくれたり、自分の心を変えてくれることはありません。

自分の心は、自分の思い通りにはならないって、裕太さんが今一番感じていらっしゃるのではないでしょうか?自分でもどうにもならない心を、他人に相談して、他人が助けてくれるなんてことは無理なことですものね。だからここは一つ、焦らずに、たとえ時間はかかっても、私と一緒に考え、一緒に悩み、一緒に乗り越えていきませんか?

真っ暗な森の中にひとりきりで迷子になるのと、大人ふたりで迷子になるのとは、やっぱり心強さは違いますでしょう?(^^)これは私の尊敬している信心の師匠が、私が苦しんでいる人を助けてあげられない無力さに悩んでいるときにかけてくれた言葉です♫

 

>このままでは離婚

 

裕太さんは、今後奥さんとはどうしたいと思っておられますか? もし奥さんとこの先もずっと夫婦関係を続けていきたいと思うならば、自分がどうありたい、どうあるべきだと思われていますか?

ではでは。お返事お待ちしております。裕太さんにとっても、奥さんにとっても、共に立ち行くように神様にお祈りさせていただいております。

佳世先生

裕太さん(仮名)

お返事ありがとうございます。一緒に考えてくれると言ってくれて本当に安心いたしました。

実は僕の奥さんですが、結婚前から精神的に不安定なところがあって、僕のちょっとした言葉に傷つくんです。例えば、僕が仕事で疲れて帰ってきて、暗い顔をしたり、ため息をついただけで、「私何かした?怒ってんの?」て。

そういう空気になると僕はもう精神的に参ってしまって・・・奥さんのそういう性格を分かってるはずなのに、ついつい不満が出てきて我慢できず「僕だってしんどい時だってあるよ!」「僕の気持ちはどうでもいいのか!」と言ってしまったりして、そのあとはいつも喧嘩になって、最後に僕がキレてしまうんです。

 

僕は、自分も未熟だってわかってるけど、奥さんだって自己中なところがあって、「まず私の話を聴いてよ!なんで私の話を黙って聴いてくれないの?私こんなに苦しんでるのに!あなた年上でしょう?」とか言って責めてくるんです。

「じゃあ言うけど僕の話は?僕の話には全く興味ないんか!」って言い返してしまって、だんだん自分をコントロールできなくなっていくんです。

 

もちろん、奥さんとはこれからも夫婦関係を続けていきたいです。奥さんと子どもを失ったら、自分の生きている意味を失います。でも、奥さんはどう思ってるか分かりません。今頃実家で、離婚したいって家族や友達に言いまわっていると思います。奥さんの幸せを思ったら、自分の気持ちばかり優先してもいけないので、別れたほうが奥さんのためなのでしょうか?

 

夫婦関係を続けていくためには、やっぱり僕はもっと大人にならないといけないなあ、懐の大きな人間にならないとなあと思っています。

裕太さんこんにちは。夫婦関係を続けたいと思われる一方で、別れたほうが奥さんのためかなと思っているのですね。どんな悩みでもそうですが、何が正しくて、何が間違っているのかということは、実は誰にも分からないことなんです。だから、奥さんと別れるのが良いのかもしれませんし、もう一方では、奥さんと一緒にこの問題を乗り越えていくほうが良いのかもしれません。

どちらがいいのかは、誰にも分からないことですから、もちろん私も神様も分からないことです。なので、私がこうしたらいいよっていうのも特にございません。

 

>夫婦関係を続けていくなら
>僕はもっと大人に
>懐の大きな人間に

 

うんうん。そのように思っていらっしゃるのですね。裕太さんがもし、この先も奥さんと夫婦関係を続けていきたいと願うのであれば、奥さんの傷つきやすい性格や、精神的に不安定なところを、裕太さんが受けとめていくお稽古をしていくしかありません。そういった努力がなければ、夫婦といっても他人同士ですので、よい関係を築いていくことは不可能でしょう。

 

ですので、もし、裕太さんがこれまでのように、自分の気持ちを優先しようとするのであれば、今後奥さんとうまくいくことは残念ながらありません。逆に、自分が変わろうと決心して、奥さんのことを受けとめ、尊重していく心で接するお稽古をしていけば、そしたらだんだんと夫婦関係も変わっていくと思います。

 

奥さんが傷つきやすいところがあるということですが、これまでどういう人生を歩んでこられ、どういう傷を抱えておられるのかは分かりませんが、傷が深ければ深い分、人を信じるということが難しいのかもしれません。ついつい裕太さんのことを疑ってしまって、顔色を見てしまって、仕事で疲れているだけの裕太さんに対して「私何かした?怒ってんの?」て言ってしまうのでしょう。

 

ですので、裕太さんが、奥さんのそういった言動が「心の傷」からきているってことを理解し、受けとめ、傷を癒していく。そういう接し方のお稽古をしていく中で、奥さんが裕太さんを信じる心が強くなっていき、感謝の思いも大きくなっていき、奥さんの言動も、次第次第に変わっていくことは間違いありません。

 

とはいえ裕太さんだって、そう簡単にはできないかもしれません。キレることも、物に当たることも、なかなかやめられないかもしれません。でもそれも仕方のないことです。裕太さんだって心の傷はあるからこそ、そういう言動が出てしまうのですから。それでも諦めず、何度でも、何度でも、お稽古を繰り返し、喧嘩になりそうな時に、よくよく自分に言い聞かせる事が大事です。また、それしかなかったりします。

 

「大切な人を、大切にする」というのはとても難しいことです。「大切な人を、大切にする」には、まず自分の気持ちより、相手の気持ちを聴かせてもらって、受けとめていく。そうすれば相手も自分の気持ちを聴いてくれ、大切にしてくれるんです。

「相手を大切にしたら、自分も大切にされる」・・・これが大事で、その順番を間違えて、まず「自分の気持ち!自分の話!」となると、絶対にうまくいくことはありません。

 

ですので裕太さんは、今の奥さんと夫婦関係を続けていきたいと願われるのであれば、自分の話、自分の気持ちは後にして、まずは相手のことを先に考えるようにしていかないといけませんね(^^)

裕太さんがここから歩むべき道が見えてくるように、神様にご祈念をさせていただきます。今は目の前が真っ暗でどうしようもないことであっても、神様におすがりしていれば必ず道をつけてくださいますよ。

佳世先生

裕太さん(仮名)

佳世先生、親身になってくれてありがとうございます。また、色々と身に沁みる言葉をかけてくださりありがとうございます。よく分からせていただきました。

佳世先生が言われる「心の傷」で思い出しましたが、僕の奥さん、随分と昔ですが、リストカットを抱えていたんです。今でもリストカットの傷を時々見せてくれます。原因は幼い頃の親の虐待だと本人は言っています。今はしてないみたいですが、そういった心の傷も含めて、もう少し親身に話を聞かないとなあと反省しております。

 

今さっき奥さんから連絡がありました。これから子ども連れて家に帰るということで、ほっとしました!

まだ仲直りしていませんが、なんとか佳世先生が教えてくれたことを思い出しながら、自分に言い聞かせながら、がんばっていきたいと思ってます。大事な事を教わったような気がします。相談にのってくれてありがとうございます。

裕太さん、色々と身に沁みる言葉があって良かったです。そういう身に沁みる言葉は、これからもずっと大切にしていってほしいです。

私は、尊敬する信心の師匠の言葉は、いつもノートに書いて、それを持ち歩いて、何度も何度も読んで、身につけていくお稽古をしていました。

ですので裕太さんもメールを読んで、ああいい言葉だったと思って終わりじゃなくて、ノートでも手帳でも自分がよく目につくところに書いておいて、何度でも読んで、自分に言い聞かせ、身につけていってほしい思っています。

 

さて奥さんのことですが、リストカットをされていたとのこと。とても心に深い傷を負っておられるのですね。親から虐待も受けてこられたんですね。こういった心の傷は、リストカットがなくなったとしても、なかなか完全に癒えるものではありません。だから今、夫婦関係がうまくいかないという形で現れているのですから。

 

奥さんのように心に深い傷を負った方と一緒に生きていくというのは、それなりの覚悟が必要です。というのも、その心の傷を一緒に癒していけるようにしていくこと。これがどうしても必要になってくるからです。

 

心に深い傷を負っていると、裕太さん自身も「どうしてだ?なんでだ?」ていう言動を奥さんがすることもあると思います。でも奥さんにとっては、自分ではどうしようもない心の動きだったりるすんです。奥さんもまた裕太さんと同じように、自分の中から湧き出てくるどうしようもならない感情に、自分自身が振り回され、引きずりまわされ、苦しんでおられるだと思います。

ただ、問題は奥さんの「性格」じゃなくて「心の傷」の問題です。ですから夫婦関係を続けていこうと思ったら、奥さんの心の傷が癒されることがないまま、いい関係を築いていくことはなかなか難しいと思っています。

 

そういったことをよく裕太さんが理解して、奥さんとのこれからの関係の改善を願っていって欲しいと思います。まずは、奥さんが帰ってきたら、お互いにとってより良い人生が歩めるように、よく話し合ってみてもらいたいと思います。  

大丈夫です。神様も先生もついています。話し合う前は、神様に手を合わせてから話し合ってみてください。きっと神様が二人を良いほうへ導いてくださることでしょう。

佳世先生

裕太さん(仮名)

佳世先生、ありがとうございます。おかげで勇気が出てきて、その後色々話し合うことができました。

僕のこれまでの言動をもう一度謝って、そして、これからはもっと自分が変わるから、心の傷も癒していくから、だから一緒に居てほしいと言いました。

奥さんはちょっとそんな僕の態度に驚いていて、何があったの?って言ってたので、佳世先生に相談したことも伝えました。

奥さんも興味津々でサイトを教えてほしい、自分も相談したいと言っていました。もしかしたら奥さんからも相談が佳世先生のところに行くかもしれません。その時はよろしくお願いします!

これまでより少しいい関係になれた気がしています。これからもっともっと頑張ってみます。本当にありがとうございます。

裕太さん、こんにちは。色々話し合えたのですね。そして、ここから裕太さんが進むべき道が見えてきたみたいで安心いたしました。

奥さんからの相談も大歓迎ですよ。奥さん自身も、これだけの心の傷があるのであれば、悩みを相談できる場所、話をじっくりと聴いてくれる場所が必要と感じております。

 

夫婦は支えあって生きていくものですが、それは一人で立てている人間同士が支えあうからこそ、その関係が成り立つんです。   

つまり、裕太さんが今こうして先生を支えに奥さんと向き合えたように、奥さんもまた、先生を支えに裕太さんと向き合えたら、よりよい夫婦の対話ができると思いますよ。

ここからより良い夫婦関係を願うのであれば、それぞれにしっかりとした揺るぎない支えがあることが大切です。しっかりと自分の足で立つことができて初めて、お互い手をとりあって、上手に転ばずにふたりで歩いていけるんです。

 

「金の杖をつけば曲がる。竹や木の杖をつけば折れる。神を杖につけばよい。神は、曲がりも折れも死にもなさらない」

 

という教えがあります。夫婦それそれが神様を杖に過ごしていけたら、安心ですね(^^)

そのためにも、またうまくいかなくって、苦しくなったら、一旦立ち止まって、佳世先生のことを思い出して、お取次を願われてください。また一緒に考え、一緒に悩み、一緒に乗り越えさせていただきます。ここからもお二人のそれぞれの立ち行きを、神様にお祈りさせて頂きます。

.:.:*・☆.:*.:*.:**・☆.

裕太さんはこの後もメールでお取次を頂きながら、奥さんのことを受けとめるお稽古を続けてこられました。そして、一進一退を繰り返しながらも、だんだん夫婦関係も変わっていき、離婚の危機も無くなったとのこと。

先日、奥さんと一緒に平戸教会へ御礼参拝をされました。おひとりずつお取次をさせていただき、とてもありがたいことでした。ここからもお二人と共に信心させていただき、神様からたくさんおかげを頂いていきたいと願っております。

佳世先生

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細川佳世先生(金光教平戸教会)

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正直、こんなに共感してもらえたのは生まれて初めて。心底救われた。今度は私が誰かを救いたい。

 

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