けして目に見えない、時間と空間の中にあったご愛情

みなさまこんにちは🌸細川佳世です。

私はいつも言葉を欲しがりました。
それは、自分の”不安”を満たすため、自分の”安心”のためでした。

心も体も一番しんどかった二十代の頃。
私は「たましいの親」である先生のお広前に、毎日参拝をさせていただきお取次を願いました。
    
「先生、私のこと見捨てたりしませんか?」
        
「佳世さん、絶対に見捨てたりはしません」とにっこり笑顔。
        
「先生、私のこと大事ですか?」
         
「佳世さん、大事に決まってるやないか。神様と先生にとって、大事な大事な娘なんやから」とにっこり笑顔。
       
      
そんなやりとりを、私はいったいこれまで何百回、何千回繰り返してきただろうか。
先生は、私がどれだけしつこく、しつこく、疑って言葉を求めても、けして呆れることもなく、叱られることもなく、何百回、何千回でもにっこりと応えてくださいました。
先生はたましいの「親」になってくださったのです。
        
     
        
先生は何年経っても、何度でも応えてくださいました。
           
「絶対に見捨てません」
「大事に決まってる。神様と先生にとって、大事な大事な娘なんやから」
          
しかし、先生の言葉が私を安心させてくれたのは・・・
ほんの一瞬でした。
         
お教会からひとりぼっちの家に帰ったら、また不安になるのです。そして私は不安と恐怖から過食嘔吐を繰り返してしまうのです。
          
「先生を信じれず、過食嘔吐で自分を傷つけてばかりの私なんて、自分を大切にできない私なんて、いつか神様と先生に呆れられ、見捨てられるんじゃないだろうか…」
             
言葉で満たされたのも一瞬のことで、ひとりになると不安と恐怖に押しつぶされそうになり、私の心はすぐに疑いの心で真っ黒になっていきました。
           
    
どれだけ言葉を貰っても、やっぱり満たされない自分に苦しみ、さらに激しく言葉を求めるようになりました。
           
「先生、本当?本当に大事なの?その証拠は?」

「先生、何とか言ってよ。もう、嫌になったんでしょ?」

どんどんエスカレートしてきました。

愛情を疑ってしまうのは、相手を傷つけてしまう行為です。もしこれが、恋人、夫婦、友人なら、いずれ関係は壊れてしまします。
血が繋がっている親子でさえ、壊れてしまった家庭も多くございます。
         
しかし先生は、そんな私の疑いをずっと受けてくださり、大きな大きな愛情で包み込んでくださったのです。
    
     
全てを包み込んでくださる親。
それが「たましいの親」なのです。
  
 

   
     
私はいつも言葉を欲しがりました。神様と先生のご愛情が、言葉ではなく「目に見えないところにあった」ことに気づいたたのは、それから随分と先のことでした。
        
私はようやく目に見えない「思い」に気づいたのです。
それに気づいた時、心は満たされ、安心し、神様と先生との繋がりを感じられるようになりました。
          
パッと気づいたのではありません。       
振り返れば、それまでに15年の月日が流れていました。
たくさん遠回りし、寄り道したように思います。
しかし、時間はかかりましたが、すべてが私の財産となりました。           
           
それに、それからは二度と真っ暗闇な悲しみを味わうことは無かったのです。神様が、難儀の根っこからお取り払いくださったのです。
      
        

  
       
本当の幸せは、言葉ではなく、目に見えないものの中にありました。

それは「時間と空間の中」にあったのです。
          
私は、たましいの親である先生からいただいた何千時間、何万時間のお取次の言葉を、ノートにづつってきました。
それを今、一冊、一冊、ページを開くたびに、先生と過ごした何千時間、何万時間のお取次の日々が思い起こされてくるのです。
お結界で、目を合わせて、同じ場所で、同じ時間を共にした、お取次の日々が思い起こされてくるのです。
その何千時間、何万時間の日々の中で、神様のご愛情を感じられる私に、神様が作り変えてくださったのです。
         
このお道の信心をさせていただく私たちは、目に見えないものこそ大切にさせていただきたいと思っております。神様、金光大神様、ありがとうございました。
  
金光教平戸教会 細川佳世

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