苦しみの出口〜怖いと思う方へ神様と一緒に突き進むこと〜

みなさまこんにちは。細川佳世です。
よくこのように尋ねられることがございます。
「佳世先生に聴いていただきたいことがまだまだあるのですが、こんなこと話していいのか….正直迷っています…」
    
「迷わずに、遠慮無く、どんなことでも話してくれると嬉しいです。神様と佳世先生には、何もかもさらけ出していくことが一番大切ですので」

そのようにお伝えさせていただいております。
包み隠さず話していくこと。それは、心の難儀から助かっていく上でなによりも大切になってきます。
   


 
     
それは今から15年前のことです。私は摂食障害を抱え、食べては吐くことを繰り返し、一日何度もスーパーやコンビニに走っていました。
私は一体、過食嘔吐の食費に一日何円使っているのだろう・・・考えたくありませんでした。知りたくもありませんでした。もし、いくら使ったか知ってしまったら、自責の念から自ら死を選ぶだろうと感じていたからです。そんな自分が怖くて怖くて、レジの方には「レシートは要りません!」と言って、変に思われないように、私の病気がバレないように、丁寧に御礼を言って、ニコッと笑って断って、逃げるようにお店を去っていました。
    
感覚としては一日五千円は使っているんだろうなと感じていました。こんな大金を毎日使っているなんて、神様と先生にも言えてないし、自分も現実を見るのは怖い。死ぬのが怖い。死にたくない…
だから別に、わざわざ先生にお届けしなくっても、いいよね…
    
その「わざわざ言わなくてもいい」という気持ちの裏にあった「言ったら引かれるんじゃないか、叱られるんじゃないか」という疑いの心が、だんだんとはっきりと見えてきて、神様と先生を疑っている自分が後ろめたくなっていきました。

このままでいいんだろうか?
神様と先生を疑ったままでいいのだろうか?
神様と先生と信じたい,,,

信じるためには、突き進むしかないと思った私は、怖くても、レシートをきちんと受け取るようにしました。震える手で受け取ったレシートは、とても重たく感じました。帰ってそのレシートを、ノートに丁寧に一枚一枚、貼り付けていきました。眺めてみると、こんなに買い物してしまっている自分が情けなく、恥ずかしく、でも、もし、先生がこんな私でも許してくれるのなら、私は生きていけるかもしれない・・・そんな一筋の希望の光を感じていました。
  
  

  
  
お結界で先生は、レシートを貼ったノートを一枚一枚丁寧に、うなずきながら見てくださいました。
     
「佳世さん、ようがんばってるなぁ」
     
思いがけない先生の温かいお姿に、涙が出てきました。そして、私の目を見てこのようにおっしゃってくださいました。
     
「見せてくれてありがとう。先生を信じようとしてくれてありがとう。先生は、絶対に引いたりしてないからな。どんな佳世さんでも受け止めることができるんやからな(^^)」
   
それでも、「本当に大丈夫かなあ」と疑いの目で先生の顔を見ている私に対して
    
「信じられへんのやったら、明日からもレシート全部ノートに貼って、先生のところに持っておいで(^^)」とおっしゃってくださいました。

私は毎日、レシートをノートに貼って先生に見て頂きました。引かれてないかな、いいかげん叱られないかな、そんな不安な気持ちは消えず、それなら自分の心が安心するまでずっと続けようと思いました。
半年くらい経った頃、私はもうレシートをノートに貼らなくなりました。その頃には、自分のことを受け入れることができるようになっていました。自分を責めることも無くなっていました。そしてその頃には、少しずつ過食嘔吐の症状も落ち着きはじめていました。
 
 

 
  
自分をさらけ出すというのは、時にとても怖いものです。こんなこと言ったら先生はどう思うだろうか。神様はなんておっしゃるだろうか。否定されないだろうか。ちっぽけなことだと思われないだろうか。だから、別にわざわざ言わなくてもいんじゃないか。
   
そういった疑いを抱えながらも、怖くても、不安でも、突き進んでいくことで楽にしていただけるのです。怖いからといって逃げたら、楽にはならないのです。逃げても逃げても、逃げきれず、余計に苦しくなるのです。なぜなら疑いの心は自分の中から出てくるのですから、逃げきれるはずもありません。

怖いと思う方へと突き進んでいくと、必ずその先に、苦しみの世界から抜けだす出口が見えてきます。悩んでいたら、一歩勇気をだして、進んでみてください。そしたら、神様と自分の手と手が繋がり、神様が深い苦しみの世界の出口へと、ひっぱりあげてくださいますよ。
      
「迷わずに、遠慮無く、どんなことでも話してくれると嬉しいです。神様と佳世先生には、何もかもさらけ出していくことが一番大切ですので」
      
神様、金光大神様、ありがとうございました。
金光教平戸教会 細川佳世

 


  

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