「両親に対する罪悪感から過食嘔吐になります」

「15年間過食嘔吐しています。先日婚約した事がきっかけで、両親に対する罪悪感から過食嘔吐がひどくなっております」というお悩み
ユミさん(仮名)30歳 女性 飲食店アルバイト 独身

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私がお悩みを聴かせて頂きます
細川かよ(取次師):どのようなお悩みでも、深い愛情を持って寄り添いながら聴かせて頂きます。神様はいつも私たちのそばにいて、私たちと一緒に喜び悲しみ苦しんでくださいます。そして、どのようにすれば助かるのかということを、お取次をしてくださる先生を通じて教えてくださいます。

佳世先生

ユミさん(仮名)

15年間過食嘔吐しています。病院にも何度もお世話になり、両親の理解もあり、だんだん良くなってきたと思っていたのに、最近過食嘔吐がひどくなっていくのです。

ユミさん、お話を聴かせて下さってありがとうございます☺15年間も過食嘔吐を抱え、よくここまで生きていて下さいました。本当に本当にお疲れ様です最近ひどくなったとの事、何か変わった事があったのでしょうか?

佳世先生

ポイント
過食嘔吐は摂食障害という心の病の症状の一つです。摂食障害は身体も心も蝕まれていき、死亡率も精神疾患の中で最も高く、命に関わる深刻な病気です。症状が悪化する背景には必ず心のストレスが存在しています。

ユミさん(仮名)

最近、長年付き合っていた彼にプロポーズされました。とても嬉しくて幸せな気持ちでいっぱいです。だからなぜ過食嘔吐がひどくなるのかわかりません。
そうでしたか。幸せな気持ちでいっぱいなんですね!先生も嬉しいです。ユミさん、本当に本当におめでとう✨でも過食嘔吐がひどくなるんですねユミさんが今、何か不安に思ったり、心配していること、一つでもあったら聴かせて下さい☺

佳世先生

ポイント
特に、不安や恐怖や怒りの感情が大きくなった時に症状はひどくなります。例えば心配性の人は「失敗したらどうしよう」「迷惑かけたらどうしよう」という不安や恐怖が大きくなりやすく、そのストレスが過食嘔吐の原動力となっているのです。

ユミさん(仮名)

う〜ん。そうですね・・・結婚の事を両親に伝えるタイミングに悩んでいます。父は私には無関心なので何も言わないと思いますが、特に母に何を言われるのかと思うとこわくてなかなか言えずにいます。

そうなんですね。聴かせて下さって嬉しいです☺「こわい」という気持ちをきちんと言葉に出来る事はとっても素晴らしい事です✨ところで「お母さんに何を言われるのかと思うと」というのは、具体的にどういう事でしょうか?お母さんとの関係についてユミさんが感じている所を聴かせて下さい。

佳世先生

ポイント
自分が感じている不安や恐怖の内容を言葉にして、話していくことが大切です。話を聴いてもらって自分の気持ちを受け止めてもらうと、どんな自分でも受け止める事が出来るようになってきます。そして不安や恐怖を解決しながら乗り越えていく勇気を持てるようになるのです。

ユミさん(仮名)

正直、結婚して家を出る事を想像した時、両親の娘じゃなくなるような感覚を抱き怖くなっています。これまで過食嘔吐で迷惑をかけ親に支えてもらってきた分、自分が家を出る事に対して罪悪感があるんです。
なるほどお・・・結婚して家を出る事に罪悪感があるんですね。ユミさんは、なんかこう、両親を見捨てるような感覚があるのでしょうか?その罪悪感についてもう少し詳しく聴かせて下さい☺

佳世先生

ユミさん(仮名)

はい。そうですね、親を見捨てるような感覚があります。昔から両親の仲が悪くて、喧嘩する度に泣いている母が可愛そうで、いつも母の味方になって母の話を聴いてあげていました。私は学校も友人関係も問題なく順調だったのですが、高校生の時ダイエットを始めた事がきっかけで過食嘔吐が始まりました。
そうだったのですね。幼い頃からお母様の話を聴いてあげるなど、ご両親を支えてこられたユミさんだから、両親を見捨てるような感覚があるのですね。ユミさんは子どもの頃、甘えたりわがまま言ったり、話を聴いてもらったり、そういう子どもらしい事が出来た感覚はありますか?

佳世先生

ポイント
幼い頃から、親を支えるなど「子ども」と「親」の役割が逆転しているケースが多く見受けられます。本来担わなくてもいい「親」としての役割を背負った子どもの心の負担はとてつもなく大きいものです。

ユミさん(仮名)

あまりないですね。でも、摂食障害になってからは両親が仲良くなりましたし、その点は病気になって良かったと思っています。でも私が結婚して家を出たらまた喧嘩するんじゃないかと不安です。両親は昔から苦悩しながら生きているので、私だけが家を出て幸せになる罪悪感もあります。彼と居ると幸せな反面、親への罪悪感でいっぱいになるんです。

ポイント
「私が家を出たらまた喧嘩するんじゃないか」という不安を抱えたまま家を出ると「私が家に居ないせいで喧嘩している」と自分を責める事に繋がっていきます。まずはその不安を取り除いていく事を目指します。
そうなんですね。ユミさんはとってもとっても心が優しい子なんですね☺✨ユミさん、でもねユミさんは幸せになっていいのですよ。両親が苦悩したからと言って、ユミさんまで苦悩の人生を歩む必要はないんです。ユミさんがご両親を抱える必要は決してないんですよ。ご両親の幸せのために自分の感情や自分の人生を犠牲にして、ユミさんが苦しい思いをする必要はないのですよ。

佳世先生

ユミさん(仮名)

そうですよね・・・頭では分かっているんですが、私は親を見捨てる事は出来ません。苦労してきた分幸せになってほしいんです。
うんうん。親に幸せになってほしいと願うユミさんはとっても尊い方ですね☺✨でもこのままだとユミさんは自分の人生を大切に豊かに生きていくことが出来ないんです。自分を大切に出来ないと過食嘔吐は止まる事は無いんです。そうするとご両親にとっても、ユミさんが苦しむ事は悲しい事です

佳世先生

ユミさん(仮名)

分かっていますが、自分を大切にするってどういう事なのかよく分からないんです。過食嘔吐も治らないし、自分を傷つけてばかり。私はこれからどうしたらいいのでしょうか・・・
ユミさん、自分を大切にするためには、まず「自分の気持ちを聴いてもらう」事が何より大切になってきます。ですからユミさんが今するべき事は、今抱えている辛い気持ち、しんどい気持ちをもっともっと吐き出し、聴いてもらう事なんです。

佳世先生

ユミさん(仮名)

私は人に自分の気持ちを話したりするのが苦手なんです。言ってみてトラブルになるより、黙っていたほうが楽だなあって思うんです。
そうかあ素直なお気持ちを聴かせてくださって嬉しいです✨先生は、毎日お教会で参拝者の悩みを聴かせて頂いているのですよ。ユミさん、よかったら一度お教会にお参りされてみてはいかがでしょか☺一人で抱えてきた事、誰にも言えない事、どんな事でもお話しされてみませんか。

佳世先生

ユミさん(仮名)

行ってみたいし、話を聴いてもらいたいけど、教会に行った事がないのでどういう所なのか分からないし、作法も分からないし・・・
そうですね☺作法は特にありませんよ。ただ話を聴いてもらうだけでも心は楽になりますし、これまで行き詰まっていた事もきっと良い方に向かって行きますよ。これからユミさんが抱えている気持ちを一つ一つ先生に聴かせて下さい。そして一緒に不安や心配事を乗り越えていきましょう☺それに両親にも結婚の事がお話出来るようになりたいですしね。

佳世先生

ユミさん(仮名)

そう言ってもらえて心強いです。直接会ってお話するのは緊張しますし、あまり話せないかもれません。それでもいいのでしょうか・・・
はい☺✨ユミさん、大丈夫ですよ。話したい事があれば聴かせて頂きますし、話したい事がなければ特に何もお話されなくて大丈夫ですよ。ユミさんのお顔が見れただけで先生はとっても嬉しいです。無事にお教会にたどり着けるよう祈らせて頂きます✨

佳世先生

ポイント
人間のとって一番の苦しみは、自分は「孤独」だと感じてしまうことです。お一人で抱えず、話を聴いてもらう事が大切です。どこまでも受け入れてもらう中で「孤独」だと感じる心は癒やされていきます。
お参りについて
お教会の玄関を開けると「お広前」があります。お願い事や日々のお礼の気持ちを神様に祈らせて頂く場所です。お広前の右側にある場所が「お結界」です。

お広前

こちらが「お結界」です。日々こちらで参拝者の「お取次」が行われております。カウンセリングにも似た一対一の対話が基本であり、どこまでも親身に話を聴かせて頂き、共感共苦で寄り添い、一緒に難儀を乗り越えていく事を「お取次」といいます。

お結界

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