【事例05.】「わがままな弟が死ぬほど嫌い」幸子さん(仮名) 16歳 女性 福岡県在住『願いを立てて稽古をする』

私が聴かせていただきます。

取次師(とりつぎし)の細川佳世です。神様からご覧になって、どうすれば助かるのか、幸せになれるのか、それを具体的にお話しさせていただきます。これをお取次(とりつぎ)と言います。

幸子さんはじめまして。佳世先生です。金光教の信心の先生をしています。今日はお話を聴かせてくれてありがとう(^^)

幸子さんは弟のことが死ぬほど嫌いなんだねえ。死んでほしいと思うほど。そうかあ、うんうん。別に幸子さんだって嫌いになりたいと思ってなったわけじゃないよね？だから幸子さんが間違っているとか、人としてどうとか、そんなことはこれっぽっちも思いません。むしろ幸子さん自身が、どうにかしようとしてきて、でもどうにもならなかったからこそ、すごく苦しんで、やっぱりどうにかしたいって思って佳世先生に連絡をくださったのでしょう。今のままじゃだめだ、解決したい、そう思ってSOSの連絡をくれたことが、嬉しいなあ、ありがたいなあ、何より大きな一歩だなあって思っています。

＞どうしたらいいですか？

＞いい方法はありませんか？

＞アドバイス

そうですね。何かいい方法がほしいですよね。苦しい気持ちが大きいほど早く楽になりたいって思う気持ち、すごくよくわかります。本当に。でも、残念ながらこれっていうのはないんですよね。どんな心の苦しみもそうです。たとえ誰かと同じ悩みを抱えていたとしても、心の苦しみは人それぞれ違いますし、その苦しみから助かっていく道も、100人いたら100通りの道があります。

だから、こうしたらいいよ！って言えるものでもないですし、こういう風に考えたらいいよ！っていう単純なものでもないんです。

ただ、私は、ここから幸子さんがどうしたらいいか、どの道を通れば一番いいのかっていうことを、一緒に考えていけたらいなあって思っています。

まず幸子さんとしては、弟とどうあったらいい、どうありたいって思われますか？できることならこうありたい！っていうところを教えてください。時間はかかってもいいですので少し考えてみてください。

なんでこんなこと聞くのかっていうと、実は心の苦しみから助かっていくために一番大切なことは、「自分が何を願っていくのか」を決めることなんです。何かを願うっていうのは、神様を信じてるとか、信じてないとかの問題ではなくって、心が楽になっていくための最初の一歩なんです。

思えば私、佳世先生自身も、心の苦しみから助かっていくきっかけになったのは、自分の願いを立てた時からだったなあって思い出しています。

だってね、心の苦しみって、自分の中から出てくるんです。どうしたら楽になるのかっていうのは、自分が一番よく知っているんです。だから、焦らず、ゆっくりでいいので、こうありたいって願いをまずは立ててみて、そして聴かせてください(^^)

＞自分を押し殺して、

＞気を使って

そうでしたかあ。自分を押し殺して人に気を使う理由の中には、少なからず幸子さんの中に、「人から嫌われたくない」っていう部分があるんじゃないかなあ？人に嫌われたくないのは、やっぱり自分で自分を好きになれない部分があって、言い換えると「自分に自信がない」とも言えます。

では、自分に自信を持つためにはどうしたらいいの？資格をとる？お金持ちになる？綺麗になる？理想の自分になる？いえいえ、自分に自信を持つためには、自分の良い所も悪い所もぜ～んぶ受け入れることができるかどうかということです。

つまり幸子さんは現在、自分のことを受け入れられていない、ということなんですね。だから、自分を押し殺して、気を使って、しんどい思いをしてまで人から好かれようとする。逆に、そんな大変な思いをしなくても周りから好かれている弟のことが許せなくて嫌いになる。そんな感じなのかなあって私は思っていますがいかがでしょうか？もし違ったら、違うよ～って遠慮なく教えてください(^^)

幸子さんは今、弟のことですごく悩んでいますよね。こうやって人との関わり合いで悩む時って「自分自身のことを受け入れられていますか？自分のこと好きですか？自分を大切にできてますか？」っていう、自分へのメッセージが込められているものだったりします。そのメッセージを幸子さんが真正面で受け取って、自分を見つめるチャンスなんだと思えるかどうかがポイントになってきます。ですのでここはひとつ、焦らずに、じっくりと、自分を見つめて、自分を受け入れていくことを大切にしてみましょう(^^)

ただ、自分を受け入れるっていても、これがなかなか難しい！！(◎_◎;)だって簡単にできたら、こんなにも大勢の人が「自分を受け入れられない、自分が嫌い」って悩み苦しみ、私のところには来ないですもの。

じゃあ、どうしたらいいの？ってことなんですが、自分を受け入れるためには、どうしても「受け入れてくれる存在」が必要になってきます。なぜなら、誰かに自分を受けれてもらってこそ、自分を受け入れられるようになれるからです。これが大事！言い換えると、

「嫌いな自分をいきなり愛するのは難しいけど、まずは嫌いな自分を受け入れて愛してもらうことで、自分を受け入れる感覚をつかむことはできる！」

てこと。そして、その幸子さんにとっての「受け入れてくれる存在」が、私だったら嬉しいなあ(^_-)って思っていますし、そうなりたいって思って日々神様にお願いをしています。私は、たとえ何があっても、どんな幸子さんであっても、受け止めさせていただきたいって思っています。それに、幸子さんを傷つけたりすることは絶対にありません。だから、ここからさらに、心を開いてもらえる事ができれば嬉しいなぁって思っています。

そういう意味でも、今日はこうして幸子さんが自分の気持ちを私に話してくれて、心を開いてくれたことは本当に大きな一歩だなあって思います。だってこれまで自分を押し殺して生きてきたんですものね？この変化がすごいなあって思います(^^)

ではでは、続いてお取次を頂きたいと思われたらお返事ください。幸子さんのここからの助かりを、神様に祈らせていただきます。

幸子さんこんにちは。佳世先生です。愚痴ばかりだなんて全く思わなかったですよお(^^)幸子さんだって 弟を嫌いな気持ちが無ければどんなにいいだろうって思っているからこそ、こんなに悩んでるんだもんね。自分はこのまんまでいいって思ってたら、悩んだりしないもんね。

＞イライラしてしまう

＞自分に自己嫌悪

うんうん(^^)人間だから、腹だって立ちますし、イライラだってしますよ。よく分かります。だからイライラすること自体は全然悪くないの。人間らしくっていいんじゃないかなあ～と私は思います。とはいえ、イライラってしんどいですから、できればしたくないですよねえ。具体的にどうしたらいいって思いますか？

＞弟とは適度な距離を保ちながら、

＞弟のわがままな部分を見ても

＞許していきたい

ここに書いていましたね！幸子さんは自分で、こうありたいっていう願いを立てた。それは、心の助かりにおいてとっても素晴らしいことです。まずは自分で願いを立てられて本当によかったです。こればかりは、自分で決めるしかないことですから。

でも、願いを立てたからって、実際にそうなるにはなかなか難しいんです。だからこそ、お稽古をすることが必要になってきます。難しいからこそ、何度でも失敗しながらも、お稽古を続けていくこと。できないからこそのお稽古です。自分ができることをお稽古しても意味がないし、自分を成長させることはできません。

あぁ…またイライラしてしまった…

許すって難しいなあ…

疲れたなあ…

佳世先生に聴いてもらおう…

佳世先生にアドバイスもらおう…

てね(^^)–☆

こうやって、ああでもない、こうでもない、と悩みながら、一歩ずつ前に進ませていただくしかありません。でも、願いを立ててお稽古をしたら必ず身についていきます。そしていつかはお稽古の成果がでてきます。気づいた時にはイライラもしなくなって、弟のことを許せる心に変化していけます。

なんといってもひとりきりでお稽古するんじゃないですからね。私がついています。そして神様もついています。私と、神様と、幸子さんと、力を合わせてお稽古をしていくんです。これを「信心のお稽古」っていいます。

＞心の奥底にある真っ暗なもの

＞それがいつか無くなる日

＞努力していきます！

その真っ暗なものを吐き出せたらいいですね。真っ暗というくらいですから、これまできっとたくさん辛いことや悲しいことがあったに違いありません。もしかしたら、自分でも気づかない間に心が傷ついていることもあるかもしれません。そういうことも含めて、これからも色々と聴かせてほしなあって思っています。

＞心を開いたことなかった

＞それだけでもすごい変化

＞ありがたいです。

とっても大切なことに気づかせていただきましたね。今の今、悩みがあって一分一秒苦しかったとしても、今の時点で感謝できるところ、するべきところは必ずあるはずなんです。そこに気づかれた幸子さんはすごい！

気づかせていただいたら、そこにしっかりと感謝していってほしいと思っています。でないと、人として感謝の心が無くなってしまうと、 何でもかんでも「当たり前」になっていきます。 そうなってしまうと、人としての謙虚な心を失い、不満ばっかりになって、いずれ心の中は真っ暗になり、苦しみでいっぱいになっていきます。幸子さんにはそうなってほしくないから、少しでも「ありがたい」っておもったら、そこにしっかりと感謝してほしいです。

＞また何かあったら

＞連絡してもいいですか？

幸子さんが、今現在において、進むべき道が少し見えたのであれば、とてもありがたいです。それでもまた行き詰まってしまったら、その時はその時で、また立ち止まって、一緒に考えていきましょう。

私で良ければいつでもお取次させていただきます。その中でどうしたら幸子さんが自分らしく、幸せに生きていくことができるのか、一緒になって考えさせていただきます。

ではでは、幸子さんのここからの立ち行きを、神様に祈らせていただきます。

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幸子さんとはこの後、深い話になっていき、何度もメールでお取次をさせていただきました。そして高校の冬休みに平戸教会へお参りにこられ、それから続いてお参りして、お取次を頂かれるようになりました。先日「弟と向き合ってみたい。たった一人の兄弟だから」と言われ、弟とLINE交換をされ、向き合ってみようとお稽古をされておられます。ここからも幸子さんと一緒に、願いを立てて、神様に祈りながら、信心のお稽古をして、神様からたくさんおかげを頂いていきたいと思っております。