イライラの理由はこんなところに…

みなさまこんにちは。細川佳世です。
先日ある女性から一通のメールが届きました。「イライラが止まりません、佳世先生助けてください!」
    
それから何度かメールのやり取りをさせていただき、直接話を聴いてもらいたいとのことでこちらへお参りをされました。そして、夫婦関係の悩みや、職場での人間関係の悩みを涙ながらにお話しくださいました。
            
「佳世先生、私のまわりの人はみんな、自分のことしか考えてなくて、誰も私の辛さを分かってくれません!みんな自分が一番可愛くて、自分大好きで、こんな世の中でいいんでしょうか?」
     
やり場の無い怒りや悲しみで体が震え、目には涙が溜まっておられました。私は、彼女の中の分け御霊様に信じていただけるように、傷つけてしまわないように、祈りながら祈りながら、お答えさせいいただきました。

       
「誰も、あなたの辛さを分かってくれないのですね。それは、とても悲しいことですし、とても寂しかったことと思います。
みんな、自分が一番可愛くて、自分大好きなようで、実は自分のことがあまり好きじゃないのでしょうね。だからそれを埋めるように、自分、自分、ってなるのでしょう。もっと、自分のことを大切にできたら、人を大切にできるのになあって、思います」  
         
彼女はしばらくうつむいていました。そして沈黙の後に小さな声でこう呟きました。
       
「私も、自分のことが好きじゃないから、だから自分、自分、ってなってしまうんでしょうか…。だったら、もっと自分のことを大切にしたいし、自分のこと好きになりたいです…」
             
それから堰を切ったように、これまで心に溜まっていたしんどい気持ちや、辛かった過去を聴かせてくださいました。私は、この方の気持ちを少しでも分からせていただけますようにと、神様に祈りながら聴かせていただきました。この方は、こんなにも辛かったんだなあ・・・かわいそうになあ・・・・彼女の辛い気持ちやしんどい気持ちを私も共に感じさせていただきました。そして、少しでも心の辛さが安らぐように、祈りながらこうお取次させていただきました。       

      
「あなたは今日、こうしてお参りが出来た。そして「自分のことを大切にしたい」という願いを立てることが出来た。それが何より素晴らしいなあって思います。
願いを定めないと前に進むことはできません。願い主であるあなたがしっかりと願いを定め、願っていったら、神様から頂けないおかげなどありません。おかげは神様から頂くものですが、掴み取るものでもありますから。
だから今日こうして、しっかりと自分の願いを立てることができた。そのことが本当にすごいことだなあって思いますし、とてもありがたいなあと思います。大きな大きな前進ですね(o^^o)」
    
彼女もホッとしたように嬉しそうに笑っていました。ふと不安や戸惑いの表情になり、このように尋ねられました。
          
「佳世先生、あの…自分を大切にしていきたいという願いは立てられて嬉しいんですけど、具体的に何をしたらいいのですか?」
               
「そうですね(^^)自分のことを大切にしたいと思ったら、まずは人に大切にしてもらうことです。
「私は大切にされている」「愛されている」っていう実感がなければ、なかなか自分で自分を大切にすることは難しいことだなあって思っています。
してもらったことは、しやすいですし、逆にしてもらって無いことは、しにくいものです。
こうやって、自分の気持ちを聴いてもらって、どんな気持ちも否定せずに受け止めてもらって、理解してもらって、祈ってもらって、その積み重ねの日々の中でいつの日か、「ああ、自分は大切にされてるんだなあ」「愛されてるんだなあ」って感じられるようになれたらいいなあって思っています。
そしたら、もっともっと自分のことを大切にできるし、自分のことを好きになっていけますよ。
あなたは神様の大切なお子様で、大切にされるべき存在です。ここへお参りされた方はみんな、私にとって愛しくて可愛いばかりです。
私でよければ、これからもあなたが抱えているしんどい気持ちを、少しずつでも聴かせてもらいたいなあって思っています」
 

    
それから彼女は、月に何度かお参りをされ、お取次を頂かれるようになりました。お取次の中で、自分の気持ちを言葉にして吐き出し、聴いてもらい、受け止めてもらい、たくさん涙を流し、家に帰ったら「自分のことを大切にできますように」と神様に祈りながら過ごし、そうやって自分を大切にするお稽古に取り組んでおられます。
     

先日のお取次の中でこんな嬉しいお届けがありました。

「佳世先生、最近私、イライラが少しずつ減ってきているように思います。私は誰かにこうやって話を聴いてもらいたかったんですね、人に大切にされたかったんですね」
          

そう言いながら泣いている彼女のお顔は、初めてお会いした時より随分と表情がやわらかくなっていて、とてもありがたいなあと感じ、私はその場で神様に御礼を申し上げさせていただきました。

一通のメールから繋がった方が今こうして、神様と先生を杖に、自分を大切にしよう、幸せになろうと、大きな一歩を踏み出されたこと、それがとってもありがたく、嬉しい気持ちでいっぱいです。
       
自分を責める気持ちが出てきた時、
自分はダメだという気持ちが出てきた時、
それでも自分を諦めず、何度でもお取次を頂かれてください。     
一人一人が、神様から尊い命を頂いておりますから、諦めなければいつか必ずキラキラと輝くことができますよ。   
私はそのお手伝いを喜んでさせていただきます。
   
神様、金光大神様、ありがとうございました。
金光教平戸教会 細川佳世

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